BLEを利用した振動測定システム
システムの特徴
- 加速度センサを使用した、3軸振動速度(実効値・ピーク値)の算出
- BLE(Bluetooth Low Energy) モジュールによるBLEビーコンおよびBLE通信
- Collection Server には、Raspberry pi (4B)を使用
- スタンドアロンWi-Fi アクセスポイント(AP)機能
- Webサーバーによる振動データの提供
外観
機能概要
BLE Device
ルネサス社マイコンRL78/G1D 内蔵BLEモジュール「BT-RL-01」によるBLEビーコンおよびBLE通信
2種類の動作モード
【取得モード】- Bosch Sensortec社3軸加速度センサ「BMA456」による、加速度データのサンプリング(1kHzサンプリング)
- 加速度データから振動速度の実効値、ピーク値を算出(算出区間500ms)
- 振動速度実効値、ピーク値をBLEビーコンとして送出(1s間隔にて送出)
- 装置ごとの識別値をBLEビーコンとして送出
- 独自プロファイルを使用した設定変更を行うBLE通信
電池交換通知
電池残量が少なくなり、電池交換が必要であることをビーコンにて通知
測定可能な振動特性
周波数:10Hz~100Hz
振動速度上限*・分解能*:
加速度センサ設定 | 2G | 4G | 8G | 16G |
---|---|---|---|---|
実効値[mm/s] | 220.7 | 441.6 | 882.8 | 1,765.7 |
ピーク値[mm/s] | 312.1 | 624.2 | 1,248.5 | 2,497.1 |
分解能[mm/s] | 3.8 | 7.7 | 15.4 | 30.8 |
* 理論値
誤差:±3dB 以下
Collection Server
市販ボードコンピュータ「Raspberry pi 4B」によるソフトウェア制御
- ビーコンをスキャン・解析
- 振動データのDB 管理
- スタンドアロンWi-Fi AP(アクセスポイント)(hostapd)
- DHCP サーバー(dnsmasq)
- Webサーバーによる振動データの提供 (Django+uwsgi)
Webアプリ
指定した日付の振動データのグラフ表示・リスト表示
- 実効値・ピーク値の表示選択
- x/y/z 各軸の表示/非表示選択
- 振動データのダウンロード
BLE制御の管理
- BLEフィルタ設定
- BLEスキャンイベントの管理
- BLEスキャン結果の管理(スキャンしたデバイス、スキャン結果)